当院の治療例(歯周病)
歯を抜かないようにするために…
歯を失う原因(2018年) |
歯を抜かないで治療ができればベストです。歯を失う原因は「歯周病(歯槽膿漏)」で「虫歯」を抜いて第一位(37%)になります。
※(公財)8020推進財団「永久歯の抜歯原因調査」2018年
30歳以上の成人の80%の方がかかっているというデータがあり、自覚症状が無いまま進むことが多く、「お痛み」や「グラつき」が出てきた場合はかなり進んでいることが多いのが歯周病の特徴です。 |
◆重度歯周病を克服。当院の「歯を残すためのスウェーデン式歯周病治療」についてお話しいたします。
歯周病とは?
正常な状態 |
歯周病の状態 |
歯周病のイメージは上の図の通りで、歯周病になるとよく「歯ぐきが痩せてくる」と言われる所以でもあります。
正確には「歯ぐき」と「歯ぐきの骨」の両方が痩せてきます。
歯周病セルフチェック!
以下の項目は歯周病の症状ですので一つでも当てはまる箇所があれば一度歯科でご相談することをお勧めいたします。 |
☑ ブラッシング時に血が出ることがある。(炎症) |
歯周病(歯槽膿漏)は全身に影響しますので注意!
全身への影響 |
歯周病は全身の病気にも影響することが確認されております。お口の中の健康管理が全身の健康管理の第一歩です。歯周病がお体に影響する主な例は以下の通り確認されております。 |
心筋梗塞、狭心症、脳梗塞
日本人の死亡原因の第2位は心疾患です。
歯周病は循環器に影響する |
歯周病は心筋梗塞、狭心症、脳梗塞に影響する |
糖尿病
日本人の5人に1人が糖尿病または糖尿病予備群(H24年合計)です。
歯周病は糖尿病に影響する |
歯周病治療で血糖値が下がる |
早産、低体重児
女性はホルモンのバランスの変化により歯周病の影響を受けやすい(特に妊娠中)。
女性は特に歯周病に注意 |
歯周病は早産、低体重児に影響する |
肺炎
日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。
歯周病になると肺炎になりやすい |
当院の歯周病治療の考え方
80%の歯周病は特別な薬(抗生剤、うがい薬、等)を使用しなくても、プラークコントロール(原因除去療法) で改善することが実証されています。プラークコントロールを中心としながら治療をおこなっております。ホームケア(ご自宅での)とプロケア(診療所での)のバランスが大切になります。 |
患者様ごとにリスクファクター(歯周病に影響を与える因子)は違います。歯周病に影響するリスクファクターの違いによりオーダーメイドの治療をしていきます。 (歯周病はお煙草、全身疾患、服用薬、妊娠、などの影響を受けます) |
進行した歯周病や改善しにくい歯周病の場合は、細菌検査、抗生剤の応用、再生療法、などアドバンスな治療で対応していきます。 |
治療終了後もフォローアップ(定期健診、メインテナンス、SPT)をおこない健康な状態を生涯保ちます。 |
歯周病治療に必要な基本データーのご紹介
①口腔内写真 |
②10~14枚法レントゲン |
③プロ-ビングチャート |
④細菌検査 |
⑤唾液検査 |
①歯ぐきの状態をご説明するためにお口の中のお写真をお撮りいたします。
②大きなレントゲン(パノラマ)ではわからないような小さな歯石も、専門的なレントゲンを10~14枚撮影することにより見逃しを防ぎます。
③歯ぐきの溝(歯周ポケット)の深さを記録することにより改善状態がわかります。
④歯周病の原因菌の検査が可能です。
⑤唾液を採取し、分析することで歯周病のリスク(なりやすさが)がわかります。
歯周病治療に関しての当院の実績
「天然歯を守る」歯界展望8月号 医歯薬出版 2013年 (進行した歯周病を治療し、10年間歯を失わなかった例です。) 「GTR法(組織再生療法)を応用した症例の長期経過(11年)報告」 東京歯科保険医新聞 臨床研究 2008年 (再生療法。歯周病で失った歯ぐきの骨を再生した例です。) 「重度歯周病患者に咬合再構成を行った1症例」 顎咬合学会誌 2004年 複数の専門医(歯周病、根の治療、矯正治療、かみ合せ、口腔外科)がおこなっても難しい治療例。すべての治療を1人の歯科医師がおこなったことが学会で評価されました。 「非外科処置で骨レベルの改善が見られた1症例」 東京歯科保険医新聞 臨床研究 2004年 (原因除去療法のみで歯周病を治療した例です。) 「根分岐部病変への対応」 歯界展望5月号 医歯薬出版 2002年 (進行した歯周病の奥歯を治療した例です。) |