※患者様のご厚意でご紹介させて頂いております。
セラミックス#002
治療前 |
治療後 |
昔治療した歯の根の先に膿の袋ができ、お痛みが出たため当院で「歯の根の治療」と「クラウン(冠の被せもの)」の治療をおこないました。被せものは奥歯でも下の歯の場合はすべての歯が見えるため審美的なセラミックスクラウンをご希望されました。
治療前のクラウン(青矢印)の色が少し「白っぽい」感じがあったため、今回のクラウン(青矢印)は両隣の天然の歯の色調に合わせたオールセラミックスクラウンでおつくり致しました。
型どり時の状態 |
模型の製作時の状態 |
当院では「見た目」と共に「耐久性」が重要と考えております。そのためには
①クラウンと土台の歯との「境い目の隙間」から再び虫歯にならないようにすること(虫歯対策)。
②クラウンと土台の歯との「境い目の段差」が無いようにし、プラーク(歯垢)を取り除きやすくすること(歯周病対策)。
以上の2点が必須になり、クラウンと土台の歯の「適合(フィットの精度)」を極限まで高める必要があります。
そのため、今回は型どりの材料が細部まで行き渡るように、歯ぐきの境い目に糸(圧排糸、青矢印)をお入れして型どりをおこないました。
完成した模型の境い目(青矢印、ピンクの部分は歯ぐきの形を再現するための素材)が鮮明に確認できています。
「クラウンの精度=型取りの精度」になるため型どりは大変重要になります(他に個人トレー法、個歯トレー法、などの方法もあります)。
色合わせ時 |
セラミックスクラウン完成時 |
審美性を高めるため、色見本と一緒に写真をお撮りします。
※「丸い突起物」は取り外しのためのもの(最後には無くなります)。
オールセラミックスクラウンの内側 |
治療後 |
オールセラミックスクラウン(冠のかぶせもの)は金属を一切使用しないため、歯の透明感が再現できる点や金属アレルギーの心配がない点で金属性の冠より優れています。
また、硬さも金属よりも硬いため耐摩耗性に優れ、吸水性も無いため色が変わることもありません。
■治療内容と結果 :歯の根の治療をおこなうにあたり、被せもの(クラウン、冠)のつくり替えをおこなった。審美性がより天然歯に近づいたクラウンをお入れすることができた。
■主なリスクや副作用:過去ににおいても歯の根の治療をおこなっていることで歯の質が「薄く」なっているため、今後は破折(歯の根が割れる)に注意が必要である。また、硬い材質であるため咬みあわせる歯の状態やかみ合わせのバランスに配慮して製作する必要がある。また、個々の患者様の状態は異なるため、治療の結果も異なることをご了承くださいませ。
■費用:オールセラミックスクラウン(スタンダード):140,000(税込154,000)
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