※患者様のご厚意でご紹介させて頂いております。
歯の根の治療#007
治療前 |
治療後 |
右下の一番奥の歯の根の部分に膿の袋ができてきて、咬むとお痛みがあるとのことで来院されました。
昔神経をお取りした歯とのことでした。
拝見したところ、歯の根元部分にサイナストラクト(膿の出口)が確認できいることが分かります(治療前 矢印小)。
下の一番奥の歯(下顎第2大臼歯 説明①)は歯の根の形が複雑な場合が多く、とい(樋)状根と呼ばれる形が約30%ほどあり治療の難易度が高くなる傾向があります(根の管の入り口の形 説明②)。
とい状根は管が複雑につながってU字形になっており、根の先の部分(根尖孔)の位置が分りづらく「谷」の様な形のため汚れが内部に残り易く、きれいにすることに平均的な根より時間がかかります。
説明①(下の一番奥の歯) |
説明②(とい状根) |
冠をお外しして治療を開始したところ、歯の内部の汚れがあり、根管(昔神経があった管)の形態も、とい状根であることが分りました(治療中①)。
治療中①(歯の上から見た画像) |
治療中②(歯の上から見た画像) |
歯の内部に、だ液や細菌が入り込まないように隔壁(かくへき:歯の周りに壁をつくること)を作り、感染源となる古いお薬を取り残さないように歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で見ながら取り除き、ラバーダム防湿法を使用し最終的なお薬を詰めました(治療中② ピンクの部分がUの字状に見える)。
サイナストラクトが無くなったことを確認し、歯が割れにくいよう土台をファイバーコアで補強し、被せ物は機能性と耐久性が高いゴールドクラウン(見える部分は白く加工)を被せました。治療期間3ヶ月。
治療前のレントゲン |
治療後のレントゲン |
治療前のレントゲンで根の先にあった膿の袋(矢印小 やや黒い部分)は治療後のレントゲンで無くなったことが確認できました。
■治療内容と結果 :サイナストラクトがあり、とい状根の奥歯を「米国式歯内療法(大臼歯)」行なうことで歯を抜かずに治療ができた。
■主なリスクや副作用:成功率は100%では無いこと。副作用はない。個々の患者様の状態は異なるため、治療の結果も異なることをご了承くださいませ。
■費用:米国式歯内療法(大臼歯) 110,000(税込 121,000)
ファイバーコア 30,000(税込 33,000)
ゴールドクラウン 130,000(税込 143,000)
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