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【第9回日本国際歯科大会に参加してまいりました】
朝晩はだいぶ涼しく感じられるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日スタッフ全員で、横浜で開催されました《第9回日本国際歯科大会2023ならびに第9回ワールドデンタルショー2023》に参加してまいりました。
大会テーマは、継承と革新から創造する歯科の未来と題され、歯科関係者の方々との交流や諸先生方による様々な公演がありすごく有意義な時間を過ごすことが出来ました。
またワールドデンタルショーでは様々なデンタルグッズや院内設備など様々な展示がなされており、皆様の口腔内をより健康な状態に導けるような新しい発見もありました。
新しく導入を検討しております物品もございますので、定期検診・メインテナンス時や受付にて近々ご紹介出来ればと思いますので、お楽しみにして頂ければ幸いです。
さて私が聴いた公演の中で、特に印象に残っている話をこちらでご紹介させて頂ければと思います。
■動物も歯周病になります
皆様はお口の中に歯石が付きやすい方、お手入れを頑張って頂いてほとんど付いてこない方様々いらっしゃるかと思いますが、動物のお口にも同じように歯石が付くことをご存知でしょうか?勿論知っておられる方も多いかと思います。
ある時、動物園の檻の中で虎がお肉を食べている姿をよく観察してみると右側の歯だけを使って食べている虎がいました!口の中を確認すると、歯石がベッタリ。
歯石が付いているくらいでなぜ、右側だけで食べるの?と思われる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
この虎は少しずつ歯石が付き続け、亡くなる直前には歯周病で歯が抜けたと言うのです。抜けた歯をみてみると歯茎の中で見えなかった部分にも歯石がたくさん付いていたんです。
動物園の虎でも人間と同じように歯周病で歯を失うリスクがあり、対策としては原因となった歯石を取ってあげるしかないのです。
人間は自分の歯を磨くことができますが、虎は歯ブラシを使うことが出来ないので麻酔をして人間と同じように超音波スケーラーで歯石を取り、最後にはポリッシング(皆様のクリーニング時に歯科衛生士が仕上げ磨きでコトコトしているアレです)で仕上げるのとまた元気に食事ができるという訳です。
自然界の動物は種や木の実など硬いものを食べる機会が多くそれが歯磨きのように汚れを落とし歯石も少しは砕け落ちるのかもしれません。ですが動物園となると柔らかいものを食べる機会が増えてきます。その為人間と同じように歯周病になる動物が多いようです。
そして我々人間も日常的に柔らかいものを食べる機会が沢山ありますので、歯周病のリスクもそれだけ高いということになります。 皆様のお口を健康に維持するためにも今回の話に少しでも興味を持ってくださると嬉しいです。
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